Kindle Unlimitedで、川辺謙一さんの図解まるわかり 電気自動車のしくみを読んだ。
「図解まるわかり」とある通り、写真や図、イラストが豊富で、文章もわかりやすく、EVのことを知る最初の1冊として選んでよかったと思った。
項目も細分化されていて、興味のあるところだけをかいつまんで読むこともできる。また、その1つ1つの項目が、長すぎず短すぎずで、すきま時間に読み進めやすい。
電気自動車の仕組みはもちろん、そのメリット・デメリットについても概観できる。とくに「電気自動車は本当にエコなのか?」という問いかけは考えさせられた。
安易にEV=環境にやさしいと捉えるのではなく、EVが生まれてから死んでいくまでのトータルの視点で、真にエコとはどういうことかを考える必要がある。
私自身は、正直車にはまったく興味がないのだが、自然環境保全には興味がある。なので、EVについても知りたいと思った。本書はその点で最適だった。
読んだ上で、極論を書くならば、本気で環境を守りたいなら、自動車をつくること自体をやめるべきだと思う。物流は別として、そもそも人間が「移動」することに、それほどの意味があるのかどうか。
無論そんなこと不可能とはわかっているけれども、コロナ禍を経験したことや、ネットやVRの進化を考えると、「移動をしない、最小限にする」という発想も必要ではないかと思う。