わらびもちきなこ 先生の「しあわせ鳥見んぐ」第2巻を読みました。この巻では、第1巻で主人公のすずを導くような立場だった翼が、今度はすずの存在に救われ、成長していく姿が描かれています。
前巻では、すずよりも年下にもかかわらず、豊富な鳥知識としっかりした性格からか、相当に大人びた印象のあった翼。ですが、そのルーツや過去が明かされるにつれて、彼女も思い悩み続けていたのだと思いました。
翼の出身地として、山形県の離島・飛島が登場します。島に絡めた彼女のエピソードは、とても感動的で前向きで、描写の美麗さも相まって涙を誘います。
本作がきっかけで飛島を知り、実際に聖地巡礼に行かれる人もおり、私も訪れましたが、すごく魅力的なところでした。訪問後に漫画を読むと、コマやセリフの1つ1つが、より一層リアリティをもって迫ります。
あと、重要なサブキャラのあすかさん、どこかすずに似ている人だなあ…と。すずと翼が短期間で仲良くなれたのは、あすかさんに通ずるものがすずにあったからなのかな、と想像したりもしました。
第2巻でも、前回同様に野鳥観察のポイントであったり、ギャグやダジャレも満載で、本当にさまざまな楽しめる要素が詰まった作品だと、改めて感じました。