恋する小惑星(アステロイド)の第1巻を読んだ。小惑星を見つける夢をもった「みら」と「あお」という2人の少女を中心に、地学部の女子高生たちの日常や部活動を描いた作品だ。

地学という漫画では珍しいと思われる題材を扱っていたり、アニメ化されたりしたこともあって、人気の高い作品だったが、すでに連載は終わっている。

私は連載の終盤に本作を知ったので、そうした作品が盛り上がっていく過程を味わえなかったのは残念だが、なんにせよ出会うことができて幸運だった。

「きらら」作品らしい、かわいくて楽しい雰囲気がベースにあり、地学分野の魅力も感じられる。また、女子高生ならではの進路に悩み奮闘する姿も描かれている。

天真爛漫でちょっとアホの子な「みら」と、真面目でおとなしい「あお」の関係性には、百合っぽいところもあり、とにかくまっすぐに目標へと向かう2人はすごくいい。

紙の本で全巻揃えたのだが、作品を知った時はアプリで読んでいた。だから、1つ1つのコマをじっくり見ると、小ネタが仕込まれていることに気がつき、ますます好きになった。

連載の最後の方の絵と比べると、人気作ではありがちだが、けっこう違うなと感じた。最初も最後もかわいいのは間違いないけれど、Quro先生の絵柄の変遷を確認できる。