目的

英語の勉強をしていると、高校の時に習った記憶もある英語のことわざ

It is no use crying over spilt milk.
(こぼれたミルクのことを泣いても無駄だ=覆水盆に返らず)

が出てきた。これの文法がよくわからなかったので、ChatGPTと文法書を使って理解したい。

ChatGPTによる解説

ChatGPTで「It is no use crying over spilt milk. 文法解説」と打つと、以下が表示された。

✅ 文の意味
「こぼれたミルクを嘆いても仕方がない」
=「過ぎたことを悔やんでも無駄だ」という意味の慣用表現です。

✅ 文の構造・文法解説

  1. It is no use ~ing:
    これは「〜しても無駄である」という意味の定型表現。

It は形式主語で、実際の主語は後ろの ~ing(動名詞) です。

 👉 It is no use crying
 =「泣いても無駄だ」

  1. crying over spilt milk:
    crying:ここでは「泣く」ではなく「嘆く」「後悔する」の意味。

over:前置詞で「〜について」「〜のことで」

spilt milk:こぼれたミルク(もう戻らない過去の出来事の象徴)
 ※ spilt は spill(こぼす)の過去分詞で、spilled も使われます(アメリカ英語ではこちらが一般的)。

✅ 全体の訳と意味:
It is no use crying over spilt milk.
→「こぼれたミルクを嘆いても仕方がない」
→「過ぎたことを悔やんでも意味がない」

絵文字なんかも付いたりしていて、とても理解しやすい。以前にも同じ質問を投げかけたことがあるが、その時の返答よりもわかりやすくなっている気がする。

文法書による解説

東進ハイスクール・東進衛星予備校の講師・西きょうじ先生の英文法の核という本に、この文の解説が載っていた。といっても、その内容をそのまま転記するわけにもいかないので、ChatGPTによる解説との違いを簡単に述べてみる。

西先生の解説は短い端的な文なのだが、抽象的でより応用が効きそうな内容だった。ChatGPTの返答にはないことも書かれていた。

ボリュームや文の装飾は、ChatGPTの方が多いのに対して、西先生の文章は必要最低限のスマートさで、より本質を教えてくれる印象だ。

AIと昔ながらの両輪で勉強するのがよい

英語の文法解説くらいなら、AIだけで十分という意見があるかもしれないが、そんなことはないなと感じた。やっぱりプロの書いた本を読むという、昔ながらの泥臭い勉強も必要だと今回の経験で思う。

とはいえ、ChatGPTは無料だし、お手軽に過剰なまでのレスを瞬時に提示してもらえるので、これはこれで便利だ。最先端のAI活用と、古典的な参考書などによる勉学の両輪で進むのがベストなのだろう。