「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」に行きました。六甲山の自然散策と山上からの景色、これまでほとんど触れたことのなかった現代アートの鑑賞を楽しみました。
鑑賞パスポートの入手
まずは鑑賞パスポートの購入です。ミーツ・アートのサイトにあるとおりではありますが、初心者の自分には、把握するのに時間がかかりました。
イープラスなどでのWebチケットサービスでの事前購入が無難です。「現地でどうにかなるだろう」は、正直オススメできないです。苦労して山まで登って来て、入場できないのは辛すぎますから…。
会場へのアクセス方法
今回が初めての来場だったので、会場への行き方を調べるのも少し苦労しました。複数の交通手段を利用するので、しっかりと下調べをしておく必要があると感じました。
お得な各種チケットが六甲山のおでかけ公式サイトにまとまっているので活用しました。私の場合、以下の経路を辿りました。
- 阪急電鉄:大阪梅田駅~六甲駅
- ここまでは、特に迷うこともなくスムーズでした。
- 神戸市バス:16系統 阪急六甲~六甲ケーブル下
- 神戸市バス(神戸市交通局)のサイトが、とてもわかりにくい…。
- 六甲駅を出てから、バス停を探すのに手間取りました。出入口3から出ないといけなかったようです。
- バス停は、登山客や大学生らしき人たちで、けっこう並びます。
- バスは坂道をぐねぐね走るので、転倒や車酔いに注意です。
- 六甲ケーブル:六甲ケーブル下駅~六甲山上駅
- 約10分間、山の中を登っていきます。景観に癒されます。
- 季節に応じて、服装に工夫が必要でしょう。
- 六甲山上バス:六甲ケーブル山上駅~各会場へ
- 山道を登坂するので、やはり転倒に気をつけました。
六甲ケーブル(行き)



六甲ケーブル下駅から、階段がラッピングされているなど、ミーツ・アート仕様になっていました。会期の終盤に行ったため、ケーブル乗車中はやや肌寒く感じましたが、よい乗り心地でした。
六甲山上駅に着くと、昔のケーブルの模型(写真中央)があったり、素晴らしい景色が眺められたりと、さっそく楽しめました。
風の教会エリア



六甲山上バスで、風の教会エリア(有料会場)に移動。安藤忠雄さん設計の風の教会を特別公開していました。また、旧六甲スカイヴィラ跡地も展示会場となっていました。
写真左は高田治さんの作品。存在感があり、とてもかっこいいです。中央は小畑亮平さんの作品で、薄暗い部屋に拡がる作品の醸し出す雰囲気に魅了されました。このエリアも風景が素晴らしく、ところどころ紅葉も見られて綺麗でした。
六甲ガーデンテラスエリア



再びバスに乗り、六甲ガーデンテラスエリアへ。ここは無料会場で、日本有数の眺望スポットらしく、飲食店やお土産屋さんも集まっているので、人が最も多いエリアでした。お店は定休日があり、入りたかったところに入れず、行く前に調べておくべきだったと後悔。
食事をとり、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅へ徒歩で移動しました。この道中にも作品がいくつもあり飽きません。写真左は作品ではなくロープウェーの一部?でなんとなく惹かれ撮影。写真中央と右は、順に西野達さん、葭村太一さんの作品。彫刻作品はやっぱり存在感があります。
トレイルエリア



六甲ガーデンテラスエリアに戻り、トレイルエリアに向かいました。時間の関係で、あまり周ることができませんでしたが、もっとも山道を感じられる区間でした。8~9月ごろに行っていれば、相当きつかったと思います。
写真左は水田雅也さん、中央と右は松田修さんの作品。どちらもまさに六甲山ならではの作品で、その発想やインパクト、キャプションに綴られた思考に、ただただ「すごいなあ」と感嘆しました。
とくに松田さんの作品「六甲おろさない」は、他のエリアにも展示があり、見る度にアイデアのおもしろさに浸れました。もっとも印象に残っています。
六甲高山植物園



六甲高山植物園(有料会場)にも、作品が展示されていました。植物を見るのも楽しみにしていて、ちょうど紅葉もあって満足しました。ただ、このあたりからタイムアップが近づいてきて、やや早足に鑑賞しました。
写真左と中央は、うまく撮れていませんが園内の紅葉と、奇妙な形状が気に入った植物。右は田中優菜さんの作品で、こちらも印象深いです。作品そのものはもちろん、タイトルやキャプションに書かれた創作背景も含めて、惹きつけられる力がすごかったです。
ROKKO森の音ミュージアム
高山植物園から少し歩いたところに、ROKKO森の音ミュージアム(有料会場)があります。自動演奏楽器の展示・コンサートをしており、訪れた時にちょうど演奏が始まっていて、鑑賞することができました。昔の職人さんの技術力に驚くばかりです。
ただ、コンサートが終演した時点で、タイムアップが迫っており、あまり落ち着いて楽器もミーツ・アートの展示作品も見ることができませんでした。そんな中でも、船井美佐さんの作品が強く印象に残っています。2023年からの常設展示とのことで、この場所の代表的作品なのだと思います。
六甲ケーブル(帰り)



ミュージアムから山上バスで六甲ケーブル山上駅に戻った時には、あたりはすっかり暗くなっていました。帰りのケーブルを待つ間、展望スペースからの夜景を楽しみました。多くの人が集まって写真を撮っていました。私もその1人で、適当に撮影してもイイ感じに映るのでよいです。
ケーブルは、夜の山の中を走っていくので、少し怖かったです。六甲ケーブル下駅に到着した後は、さすがに疲れたので、そのまままっすぐ帰途につきました。
全体の感想
初めての来場で、いろいろと戸惑うこともありましたが、最初に見ようと思っていたエリアを周ることはできたので、総合的にはよかったです。現代アートという、普段あまり接する機会のなかった作品を目の当たりにして、感性が磨かれた…ような気がします。
とはいえ、見られなかった作品も多いので、もし来年も行くならば、複数日に分けて鑑賞する方が断然よいと思いました。たぶん、開催する方もそれを想定しているでしょう。あとは、けっこう体力が要るなあとも。持ち時間によっては、割り切りも必要でしょうし。
なんにしても、新しく楽しい体験ができた1日でした。