Kindle Unlimitedで、垣内貴志さんの7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生の地学を読んだ。予備校講師の垣内さんが、高校地学を楽しく解説する内容だ。
地学は学生時代、選択科目の中になく、もっとも馴染みのないジャンルなのだが、この本を読むと、とてもおもしろく、総合科学的な分野なのだとわかる。
漫画「恋する小惑星」で、地学について興味をもった。それがきっかけで、本書を読み進めたわけだが、本当にロマンがあって、わくわくする話が多い。
プラネタリウムや天文現象、「ブラタモリ」のような地形を扱った番組などが人気を博しているのを見ると、地学は本来、多くの人の興味を惹きつける魅力的な学問だと言える。
しかし、受験科目になかったり、専任の教師が不足していたり、私の出身高校のように、そもそも選択肢になかったりして、地学人材を育てていく環境がなさそうなのは、もったいない感じがする。
地学が、化学・物理・生物・歴史といった種々の分野の知見を総動員する分野なのも、1つの要因かもしれない。学際的なものは、効率化・専門化の今の時代にはとっつきにくいのかも。
ただ、そういうジャンルレスなところが、逆におもしろいと思うし、何より扱う事柄の時間的・空間的スケールのデカさがたまらない。読後、もっともっと、地学を知りたいと思った。